
- 生産国
- フランス
- 生産地方
- コニャック グラン・シャンパーニュ
- 分類
- ブランデー
- タイプ
- コニャック
- 主原料
ポール・ジローはブランデー業界において、唯一ブドウの収穫を手摘みで行っています。機械で収穫する方法はとても楽なのですが、それによって傷をつける恐れがあります。また痛んでいる物をブランデーにするのは良くないことで、不純物が入り込んでしまうこともあります。それを避けるために行っているのが、手作業によって摘み取る方法です。ポール・ジローはこれを創業当時から続けており、品質管理に妥協を許さない姿勢を持ち続けています。
そんなポール・ジローのブランデーは、熟成年数によって味が変わるという特徴を持っています。提供されているのは15年と25年が多くなっていますが、15年はフレッシュな味わいが特徴で、25年になるとマイルドな味わいとなります。ブランデーらしい辛さというものもしっかり残っており、その中で熟成されている風味が変わってくる形となります。15年物はよく見かけると思いますが、25年になると専門店にしか置いていないことがあります。
妥協を許さない姿勢は、生産という部分にも多く関わってきます。1800年代後半からコニャックの生産に取り組み、ブランデー業界に参入したポール・ジローですが、創業当時からブドウの状態を見て熟成を行っているのです。ブドウの状態が悪くなれば、当然粗悪なブランデーが出来るという考えを持っており、そのタイミングや状況を逐一確認しています。これによってポール・ジローの安定的な生産が出来るようになり、いいものだけが生まれるようになりました。
この銘柄は、コニャックは自然の賜物という言葉を受け継ぎ、自然の状況を見ながら無理をさせないようにしています。無理をさせれば失敗するということを代々受け継ぎ、今のオーナーも昔と同じように生産をしているのです。何も変わらない製法を続けることによって、何時でもポール・ジローの味は同じようになっているというメリットも生まれています。
妥協を許さない生産方法を続けることによって、ポール・ジローの名前は世界各国で知られるようになりました。大きな畑を持っているにもかかわらず、それを手で摘み取るという作業はとても大変で、時間のかかることであるのは間違いありません。しかしその中でしっかりとしたものを作るため、妥協をすることはありません。