
- 生産国
- カリブ海周辺 プエルトリコ 日本
- 生産地方
- 分類
- タイプ
- ホワイトラム ゴールドラム ダークラム アネホ カシャーサ
- 主原料
- サトウキビ
ラムの有名銘柄
バカルディ、ハバナ・クラブ、ロン・サカパ、マイヤーズ、キャプテン・モルガン
ラム酒についての概要
ラム酒は原産地が西インド諸島とされている蒸溜酒であります。
この酒の特徴としましてはサトウキビを原料とする蒸留酒ですので、由来する甘い香りを有している点と高いアルコール度数にあるとされております。
このラム酒の歴史としましては諸説あるのですが17世紀には存在が確認されており、カリブ海域の海賊物語にはたびたび登場する酒として有名であります。
その後ラム酒はアメリカで盛んに製造されるようになるのですが、原料となるサトウキビはジャマイカで展開された大規模農園より持ち込まれておりました。その後18世紀にはイギリス海軍で海兵にラム酒が支給されていた記録が残っており、航海時のアルコール飲料として代表的なものになりました。
現在もラム酒の需要は非常に高く、主にカクテルベースとして利用することが多いとされております。
ちなみにこのラム酒は貯蔵期間や貯蔵方法などによりまして分類されており、ホワイト、ゴールド、ダークとして三つに分類されております。
その特徴としましては、ホワイトラムは無色透明であり素材そのものの味を感じることができるとされております。一方ダークラムは蒸溜原酒を3年以上にわたり樽内で貯蔵しますので、ラム酒の中に樽が持つ香味成分などが溶け出てきて、色味が濃褐色になっているのが特徴となっております。ちなみにマイタイというカクテルはこのダークラムがベースとなります。それからラム酒のアルコール度数についてなのですが、おおよそ40パーセントから50パーセントの間ぐらいに割水をすることでコントロールされているのですが、中には割水をせずにアルコール度数が70パーセント以上のものも流通しております。
それから製造における醸造原料の差によりまして区分する方法も存在しており、モラセスと呼ばれている廃糖蜜を原料として製造する方法をインダストリアル製法としておりまして、この製法で製造されるラム酒をインダストリアルラムと呼ばれております。
一方サトウキビのしぼり汁を直接使用して製造したものをアグリコールラムと呼んでいるのですが、比較的新しい製法とされておりまして全体の総生産量のうちわずか3パーセントの総生産量となっております。それからその風味によりましても分類が存在しており、それぞれライトラム、ミディアムラム、ヘビーラムと命名されており、風味の個性の強弱により分けられております。
ラム酒の逸話
ラム酒には様々な逸話が残されており代表的な逸話としましては、海戦で戦死したイギリス海軍のネルソン提督を本国に移送する際に、腐敗防止の目的でラム酒に漬け込んだところ、水兵達がネルソン提督に肖りたいとして飲み干したとした話が伝わっております。