黒龍
お酒のラベル
 生産国
日本
 生産地方
福井
 分類
日本酒
 タイプ
大吟醸、純米吟醸、純米大吟醸
 主原料
山田錦、五百万石

黒龍という銘柄は、初代蔵元石田屋二左衛門によって福井県松岡の土地で1804年(文化元年)に興されました。松岡という土地は、藩主松岡氏に奨励されたことに加え、土地柄水質が優れていたことも手伝って、全盛期には17もの酒蔵が存在しました。時が経ち、今その酒蔵の数は石田屋の屋号を継ぐ黒龍酒造を含む二軒のみです。これは、黒龍酒造が伝統文化としての日本酒造りを守り続けてきた結果なのです。
黒龍酒造で醸造されるお酒は、兵庫県東条産の山田錦、福井県大野産の五百万石など、すべて酒造好適米を利用しています。厳選された質の高い米だけを丁寧に磨き上げ、高品質の酒づくりに挑んでいます。
また、松岡の近くを流れる福井県最大の河川「九頭竜川」は白山山系の雪解け水が長い年月をかけ大地で濾過され、名水として湧き出たものです。この軟水の特徴が活きた軽く柔らかくしなやかな口当たりは、黒龍の綺麗なふくらみのある味わいに最適なのです。
厳選された米、澄んだ名水によって醸造された酒を搾るのは、酒米の初洗いから長いもので55日にもわたる醸造工程を終えた後です。高級酒の絞りには酒袋を使用することが多いものです。黒龍酒造では酒袋に入れた醪を吊り下げて、自然に滴り落ちるしずくを集める「袋吊り」という方法、あるいは槽(フネ)と呼ばれる旧来の油圧式酒搾り機を用いて、醪を入れた酒袋を搾る方法をとります。ただし、その管理、使用法にはかなりの手間と経験を必要とします。たとえば槽を利用しての搾りでは、醪を入れた小さな坂袋を圧縮槽に整然と積み重ね、その上から圧力をかけて搾ります。しかしその間、酒袋の口は結んではならず、折り曲げただけの状態でなければなりません。そのため、経験の少ない蔵人だと、重ねた酒袋の口から醪が噴出してしまい、搾ったお酒が濁ってしまうということが起こります。修練を積んでからでないとやらせてもらえない、重要な工程だそうです。
黒龍酒造に並ぶ2つの槽は、特注により造られたものです。というのも、平成6年に現在の醸造蔵である龍翔蔵が建てられる前まで、黒龍酒造には連続式圧搾機がなく、すべての酒搾りを槽にて行っていました。先代の槽の型は古いものでしたが、非常の高性能だったため、現在市販されているものには代わりになるものがありませんでした。そのため、老朽化した先代の圧搾能力を再現できるものを特注する必要があったのです。
このような逸話からもわかるように、時代の移り変わりとともに設備も変化してゆく中、伝統技術でものを造る人間として、古くからの手法で作業を継続していくという事自体に強い信念を持っているのが、黒龍の作り手たちなのです。
黒龍のやわらかで、ふくらみのある味わいからは、そんな作り手たちのこだわりが感じられます。

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