
- 生産国
- 日本
- 生産地方
- 新潟
- 分類
- 日本酒
- タイプ
- 純米大吟醸
- 主原料
- たかね錦
久保田、朝日山など数多くの銘酒を輩出している朝日山酒造。この酒造が満を持して出す季節限定商品が『洗心』(せんしん)です。
洗心の味の特徴は、純米大吟醸ならではの芳醇な薫りがありながら、あくまでもスッキリとした透明感のある味わいであること。飲んだ瞬間に背筋が伸びるような、まさに「心あらわれる味」と言えるでしょう。
雑味が殆ど感じられず、非常に舌触りが滑らかであるため、日本酒が苦手な人にもオススメです。また日本酒好きからも悪酔いしない酒という評価を得ています。
反面、非常に繊細な味わいであるため、あまりにも冷やしすぎてしまうとそのデリケートな味を舌が感じられなくなってしまうことがあります。できたら常温で飲みたいところですが、「少し冷たくしたい」という場合には飲む直前にやや冷やすようにすると良いでしょう。
洗心の洗練された味わいは、やはりその精米歩合が影響していると言えます。このお酒を作るために選ばれた米は現肥栽培米である「たかね錦」。
一流の日本酒を作るためには欠かせないとも言われているこの高級ブランド米を、洗心ではなんと28%にまで磨きこんでいるのです。
通常の酒造りであれば残される部分まで全てを削り込み、僅かな中心部だけを使用することによって、不純な物質の入らないピュアな味の日本酒を作ることを可能としました。一口飲んだ時に「7割以上を削ったのか…」ともったいなさすら感じますが、この徹底ぶりが最高級ブランド洗心を支えているのでしょう。
朝日酒造の元となる久保田屋が酒造業をスタートさせたのは、1830年のこと。天保元年から始められた久保田屋は年々拡大を続け、大正9年に株式会社として設立されました。1985年には同社の顔とも言うべき存在『久保田』を発売。
一気にメジャー酒造へと躍り出ます。
久保田シリーズで成功を収めた朝日酒造が、更なる上ランクの酒として作り上げたのが洗心です。今までの酒造りの技術と知識を結集させ、「贅沢さを惜しまない」ことをモットーに作りこまれた酒となっています。
洗心は数年間の熟成を必要とするため、出荷数も少なめで3月・6月・11月という限られた期間にしか出荷されません。