
- 生産国
- フランス
- 生産地方
- ボルドー グラーヴ
- 分類
- 赤ワイン
- タイプ
- フルボディー
- 主原料
- カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、カベルネ・フラン
5大シャトーの1つシャトー・オー・ブリオン
5大シャトーの1つとも言われているシャトー・オー・ブリオンは、非常に歴史の古いワインとなっています。生まれたのは15世紀くらいではないかと言われていますが、その詳細は未だにわからない部分でもあります。17世紀にシャトー・オー・ブリオンは有名となりましたが、これには日記作家のサミュエルという方が影響しているという逸話が残されています。
このシャトー・オー・ブリオンですが、1960年代から低迷をすることになります。1950年代くらいから更に有名な状態となり、一級品と言われるくらいの濃厚さを持ったワインが多数登場しています。この時代はシャトー・オー・ブリオンの名声は非常に高いものであり、多くの所に出されていたことも残されています。ところが1960年を過ぎたあたりからいきなりワインの味が変わってしまいます。ヴィンテージ系の濃厚な味と香り高いものが無くなり、明らかに大衆向けのワインのように変わってしまったのです。
深みや豊かな香りというものが無くなり、一時期シャトー・オー・ブリオンの名声は大きく下がってしまいました。大衆向けと言われるくらいの軽さが出てしまい、気品あるワインという部分からは大きく離れてしまったのです。1974年からは再び製法を変更させることにしたため、その後深みのある味わいと豊かな香りは戻ってきました。1979年には一級品である部分を取り戻すことに成功し、シャトー・オー・ブリオンの名声は再び大きなものに変わりました。
深くて香りが豊かであることが特徴的。
このシャトー・オー・ブリオンは、当然ヴィンテージ品の方が深みのある味わいを堪能することができます。とにかく深くて香りが豊かであることが特徴的なワインであり、その中に柔らかさというものを感じられます。ほのかな甘みが感じられる所も特徴的で、苦みの中にこうした部分を感じられる所に、シャトー・オー・ブリオンというものの良さが引き出されています。1966年くらいからの低迷期には、こうした物は一切ありません。
今でもヴィンテージものの高さというのは相当なものがあり、100年以上の前のワインを開けて飲むことが出来るとまで言われています。それくらいの出来の良さというものを持っているワインでもありましたが、一時期の低迷で5大シャトーから外される可能性があったことも事実です。復活したことにより、更なる深みと香りを提供することが可能となり、今ではシャトー・オー・ブリオンと言えば高級ワインの一角を担う存在となっています。
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かなり長い名前の赤ワインですが、この名前はワインが生まれたシャトーから取られています。つまり「ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド