
- 生産国
- フランス
- 生産地方
- ボルドー メドック
- 分類
- 赤ワイン ボルドー1級
- タイプ
- フルボディ
- 主原料
- カベルネソーヴィニヨン メルロー カベルネフラン プティヴェルド
5大シャトーの1つ、ワインの女王シャトー・マルゴー
シャトー・マルゴーは昔からワインの女王と称される5大シャトーの1つです。ヴィンテージものが高く取引されるくらいの人気を持っており、その特徴は何と言っても香りにあります。従来のワインよりも芳醇な香りが強く、人を惹きつける要素を持っています。こうした点からワインの女王と言われるようになり、今でもその香りという部分に妥協はありません。非常に気品のあるワインとして、重要な場面でも提供されることがあります。
香りだけではなく、味も優しく仕上がっています。ワインというのは渋みが強くなりやすいとも言われていますが、ヴィンテージものでも比較的味が優しいという特徴を持っているため、思っていた以上に渋みを感じさせません。飲みやすさというものを持っており、昔から作られているワインにしては、今の大衆向けのような感じがあります。香りを引き立たせるための改良も加えられており、新しい樽を利用しての醸造を行っています。
シャトー・マルゴーの歴史
このワインが作られていたのは12世紀くらいではないかと言われており、非常に歴史の古いワインであることが示されています。文献に表記されていることを考えると、それ以前からシャトー・マルゴーが作られていた可能性は十分にあると思われます。その後しばらくは小さな町のワインとして提供されていたようですが、徐々に方針の転換によって、大農場が築かれることになります。これによってシャトー・マルゴーの提供も比較的容易となり、大量生産という部分が生まれるようになります。
シャトー・マルゴーは1960年代に大きく名声を落としている時期があり、この時に更なる追い打ちをかけるように、ワインの大暴落の状態が生まれます。これによってシャトー・マルゴーの価値は大きく下がることになり、今までの名声は完全に飛んでしまいました。シャトーシリーズにありがちなこの60年代から70年代という難関を乗り越えて、シャトー・マルゴーは復活を果たすことになります。
このワインは色々な方に支持されていたとされており、ヘミングウェイが好んでいたことも逸話として残されています。日本で知られるようになったのはごく最近のことであり、実は小説に出てきたことが理由とされています。そのためシャトー・マルゴーを知るきっかけとなったのが、ワインではなく別の部分である方も沢山いるのです。こうした逸話を持っているワインですが、味自体は非常に優しく、甘みのある飲み安ものとなっています。
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シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド
かなり長い名前の赤ワインですが、この名前はワインが生まれたシャトーから取られています。つまり「ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド