
- 生産国
- フランス
- 生産地方
- コニャック グラン・シャンパーニュ
- 分類
- ブランデー
- タイプ
- コニャック
- 主原料
本来ブランデーにはヴィンテージ表記をすることが許されていません。これはブランデー自体は昔から作られているものの、ヴィンテージ表記に値するほどにはならないと言われているからです。従って殆どのブランデーには、例え昔の商品でもヴィンテージとつけてはいけないことになっています。しかしペイラはそれを許された銘柄なのです。1800年代に作られている銘柄が数多く存在するためであり、ブドウに大きな病気が発生する前に作られている物を、ヴィンテージとして扱ってもいいことになっています。
それほどの高い評価を受けている銘柄としても有名なのですが、生産数が少ないことでも知られています。
一見すると長い期間熟成させているので、辛みが強いと思われがちです。しかしペイラの味は柔らかいものとなっており、初めてブランデーを飲む方にもそんなに辛いと感じないかもしれません。その上で香り高く仕上がっているのが特徴で、飲む前から凄い香りが漂ってくる銘柄です。これも熟成期間を長くしたことによって生み出されたものであり、樽内のアルコール度数まで管理した結果が、こうした味わいに変わってきているのです。
ペイラには1つのエピソードがあります。1800年代後半に発生したフィロキセラという病気があるのですが、この状態でも残り続けていた銘柄として知られています。この時は多くのブランデーが生産不能となるくらいで、フランス国内に大きな打撃を与えてしまいました。しかしペイラは長期間の熟成を行っていたこともあり、一部の銘柄だけは残り続けていたのです。まさに奇跡と言われているくらいで、ヴィンテージが許される理由となった部分もあります。
銘柄としては非常に古く、なお且つ多くの名声を獲得していることは間違いありません。非常に味わい深いブランデーとして提供され、納得させてくれる味という部分があります。非常に高い値段で販売されていることも多く、なかなか手に入らない銘柄の1つとなっています。特にヴィンテージものは、とんでもない値段となるケースがあります。