
- 生産国
- フランス
- 生産地方
- シャンパーニュ
- 分類
- スパークリングワイン
- タイプ
- 辛口
- 主原料
- ピノ・ノワール、シャルドネ、ピノ・ムニエ
ローラン・ペリエの特徴はそのフレッシュさにあります。美しい絹糸のような気泡が立ち上るイエローゴールドのシャンパンから香ってくる香りは、芳醇で華やか、それでいて、気品を感じます。柑橘類の爽やかな香りと花のようなエレガントな香りが混ざり合い、アーモンドやヘーゼルナッツのような香ばしさが後から追ってきます。
味わいはバランスがよく、甘みを感じ、まろやかさが強いです。これらのことから、ローラン・ペリエは食前酒に最適だと言われます。合わせる料理は魚介からお肉料理まで、素材を選びません。その際にはフルート型の中でもチューリップ型のグラスを使うと、よりよく香りを楽しむことができるでしょう。
ローラン・ペリエ社は家族経営のシャンパーニュメゾンでは、世界1位といわれています。この家族経営というのは、前当主のベルナールド・ドゥ・ノナンクール氏の経営理念だったそうです。
ローラン・ペリエ社は1812年にアンドレ・アルフォンソ・ピエルによって前身が興され、彼の跡を継いだウジョーヌ・ローランとその妻マティルド・エミリー・ペリエの姓を併せてローラン・ペリエというメゾンが生まれました。
その後、1939年にローラン・ペリエ社の経営はマリー・ルイーズ・ランソン・ドゥ・ノナンクールという女性に移り、1948年に前述のベルナールド・ドゥ・ノナンクール氏が母マリー・ルイーズの跡を継いで経営指揮を執ることになります。
ベルナールド・ドゥ・ノナンクール氏が家族経営にこだわったのは、彼のシャンパン作りに対する信条を守り続けるのに、それがふさわしいと思われたからです。
彼の信条は三つあります。
「自然を尊重し、ワインを尊重する」「品質を追求する」「ローラン・ペリエにかかわるすべての人たちを大切にする」
この三つの信条を胸に、彼は経営を受け継いだ当時のシャンパーニュメゾン中98位だったローラン・ペリエ社を、一代で世界的なメゾンにまで拡大させました。
ベルナールド・ドゥ・ノナンクール氏が逝去した後も、彼の信条はローラン・ペリエ社のシャンパンとそれを支える人たちの間に受け継がれています。
ローラン・ペリエの特徴は「フレッシュさ」「エレガントさ」「バランスの良さ」にあると言われます。そのため、フランスのみならず世界中の最高級レストランで選ばれ、多くの著名人やVIPにも愛好家が多いシャンパンです。
その筆頭ともいえるのが、イギリス王室です。ローラン・ペリエはイギリス王室ととても深い関係があります。1920年にイギリスへの輸出が始まっていますから、かなり長い付き合いといえるでしょう。
1988年にはイギリス皇太子の認証を受け、さらに近年では2011年4月に行われたウィリアム王子とキャサリン妃の結婚式の晩餐会でチャールズ皇太子御用達の食前酒としてふるまわれています。