
- 生産国
- 日本
- 生産地方
- 石川
- 分類
- 日本酒
- タイプ
- 純米酒、吟醸酒
- 主原料
- 山田錦
日本酒元来の味わいが楽しめる「菊姫」
現在何かと注目を集めている「北陸地方」ですが、その北陸・石川県の代表的な存在とも言える日本酒が「菊姫」です。菊姫の味の特徴は、なんと言ってもその「日本酒らしさ」
米の旨味を存分に打ち出したどっしりとした味わいと、まろやかな丸みのある舌触りは「これぞ日本酒!」と言える伝統的な味となっています。「姫」という名前がついていますが、どちらかというと男性的な「芯の強さ」も感じる酒です。現在の日本酒業界では軽やかさ、飲みやすさ重視の酒造りがトレンドとなっている中、今も昔も変わらない味を貫いている「菊姫」には他では味わえない魅力があります。
酒造りにこだわり続けた「菊姫酒造」
「菊姫」を作る「菊姫酒造」の元となる会社が生まれたのは、今を遡ること500年以上、安土桃山時代のことです。昭和に至ってからは「宮内庁御用達」の酒を作るなど、常に日本酒業界のトップレベルに居続けたこの酒蔵が「菊姫大吟醸」を発売したのは、1968年のこと。当時、日本では「吟醸」にこだわって日本酒を作る酒蔵は数少なく、「大吟醸」に至ってはほとんど流通していないという状態でした。「日本酒」というものの価値が低下している「日本酒・冬の時代」でもあったのです。しかし「菊姫」はその後も「吟醸」そして「原料:山田錦100%」という品質を保ち続けました。この姿勢は当時は少なかった日本酒ファンからも大きく評価されたようです。2000年代に入って日本では再度「和」への回帰ブームが起こり、日本酒が再注目されるようになりました。それに連れて「大吟醸」を作る酒蔵も増えましたが、「菊姫」は独自の路線を貫き続けています。「歴史ある吟醸」を味わうという意味ではこの「菊姫」を置いて他には無いとすら言えるでしょう。
「菊姫」には「地域限定」の味もある!
「菊姫」には「大吟醸」のみならず様々なものがありますが、「地域ならではの味」というとやはり「菊姫・吟醸」は見逃せません。実は「菊姫・吟醸」は、北陸地方でしか売られない「限定発売酒」なんです。また北陸地方のどこでも飲めるというわけではなく、菊姫酒造と特約した店のみで販売されています。
かなり「レアな酒」と言えるかもしれませんね。現在では「地酒」や「地域ならではの味」の人気が高まっていますが、伝統ある「加賀の地域グルメ」を楽しむのであれば、「菊姫」北陸限定販売品はチェックしておくのがオススメです。