
- 生産国
- アイルランド
- 生産地方
- 北アイルランド コーク州
- 分類
- アイリッシュイスキー
- タイプ
- ブレンデッド
- 主原料
- 大麦 酵母 グレーン
タラモア・デューはアイリッシュウイスキーを代表するブランドです。アイリッシュウイスキーは比較的ライトな味わいのウイスキーであると言われています。ウイスキーに興味はあるものの飲みなれていないからどれがいいのかよくわからない、という方にはおすすめのお酒です。アルコール度数は40%ですが、クセや刺激が少なく飲みやすいなじみやすさがあります。マイルドで柔らかい甘さがあり、バニラのような香りが特徴的です。
もちろんアルコール度数は高いので、ストレートやロックでは飲みなれない人にはかなりきついでしょう。ハーフ・ロックというお酒と水を1:1の割合で作る水割りなら、キツすぎず弱すぎず、初心者の方でも飲みやすいのではないでしょうか。アイリッシュウイスキーのなかでも軽めでまろやかなので女性にも楽しめると思います。スタンダードなら1,500~2,000円、12年で3,500円くらいと決して高価過ぎるということもなく、手に入れやすいと思います。
タラモア・デューはもともとはアイルランド中部オッフェリー州のタラモアにあったタラモア・デュー蒸留所で製造していました。1959年に同蒸留所を閉鎖した後は、南部コーク市郊外のミドルトン蒸留所へ製造の場を移しました。
タラモア・デューという名前についてですが、「DEW」は霧という意味を持っています。創業者であるマイケル・モーリーの時代には単に地名から取ってタラモアという名称だったのですが、モーリーから事業を引き継いだウィリアム・E・ダニエルの時代に、その頭文字である「DEW」を追加したそうです。「タラモアの霧」という意味と「タラモアのウィリアム・E・ダニエル」の2つの意味をあわせもっているという品名なのです。
タラモア・デューにはこんなエピソードもありますよ。ウイスキーに熱いコーヒーを注ぎ、上にホイップしたクリームをのせたアイリッシュコーヒーという飲みものがありますよね。もともとは寒い気候のなか飛行機を待つ乗客に身体をあたためてもらうために考案されたドリンクだそうで、アイリッシュウイスキーをベースにしています。このドリンクとつくるときに最初に使われたウイスキーが、タラモア・デューだったそうです。アイリッシュコーヒーを飲む機会があれば、つい思い出してしまいそうですね。味わいが軽いのでカクテルなどにも利用しやすく、親しみやすいほうのウイスキーといえるでしょう。これからウイスキーを楽しみたいという方なら、いちど飲んでみてもいいと思います。
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