
- 生産国
- 日本
- 生産地方
- 大阪 三島郡
- 分類
- ジャパニーズウイスキー
- タイプ
- シングルモルト
- 主原料
- 大麦 酵母
琥珀色というよりは蜂蜜色といった趣きが強い響。ピートの香りはかすかにする程度で、強く感じるのはバニラの香りです。甘味を感じますが、きつくはなく、むしろまろやかで癖を感じません。上質な蜂蜜のような香り、そしてその奥に感じる果物のようなフレッシュな香りが折り重なって、余韻として深く残ります。最後に酸味が感じられ、まろやかでありながら軽快な印象を受けます。ぜひストレートか1:1の水割りで楽しんでいただきたい一品です。
サントリーがジャパニーズ・ブレンデッドウイスキーの最高峰として送り出す「響」は、1989年に生まれました。これはサントリー酒類の創業90年にあわせて造られました。
この「響」という名前は、サントリーの企業理念である「人と自然と『響』きあう」から取られました。
それから、「ジャパニーズ・ブレンデッドウイスキーの最高峰」というのは、言い過ぎでも何でもありません。2012年と2014年には、サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティションにおいて最優秀金賞を受賞しています。その他多くの世界的なコンペティションでも賞を受賞しており、いまや世界中のウイスキー好きに愛されています。
「響」は日本品質というものに非常にこだわっています。和紙と同じ工程で作られたラベルや、日本の四季をイメージしたボトルなど、全体的なデザインに日本らしさを追求しているのもそうですが、原酒作りおいてもそれは変わりません。
たとえば、原酒を貯蔵する樽。サントリーでは自社工場で製樽を行なっており、従来のオーク樽はもちろん、独自のミズナラ樽も製造しています。このミズナラ樽は本来ウイスキーの貯蔵に向かないとされてきましたが、現在ではその香木のような独特の香りが彼らのウイスキーの決め手にもなっています。
また、熟成に梅酒の樽を使ったものもあり、ウイスキー独特のバニラやレーズンの香りの奥深くに、梅の香りがほのかに香る仕上がりになっています。まさに日本人の感性に沿った味わいといえるでしょう。
「日本人の感性に沿ったウイスキーを」という理念は、初代マスターブレンダーの鳥井信治郎氏の時代から変わっていません。今、その理念で造られたウイスキーが世界で認められているのです。
「響」の味を決めたブレンダーの一人は、このウイスキーにブラームスの交響曲をイメージしたと言い、原酒の持つ個性がオーケストラのように調和され、深い味わいとなって響きあうウイスキーです。ぶれることなく調和された味わいに、繊細なブレンダーの技術が垣間見れます。