
- 生産国
- 日本
- 生産地方
- 山梨 北杜市
- 分類
- ジャパニーズウイスキー
- タイプ
- シングルモルト
- 主原料
- 大麦 酵母
白州といっても、様々な物が市場に出回っています。安価で飲める「白州」。コストパフォーマンスに優れ、味わい深い香りを持つ「白州12年」。果実のような芳香を持ち、一杯だけでも満足感が得られるほど美味な「白州18年」。最も高価で最も年季が入っている、創業数年以内から熟成された「白州25年」。そして数量限定生産の「シェリーカスク」と「ヘビリーピーテッド」。
これら白州シリーズすべてに共通するのが、極めて高い果実香がすることです。本来、ウイスキーは木の香りや煙の香りが前面に出てくることが多いのですが、この白州に限っては、果実のような甘い香りが最初にやってきて、その後甘くやわらかな芳香、そして最後にはすっきりとしたキレが訪れます。非常に飲みやすいウイスキーであるため、ウイスキー初心者にも気に入られやすく、非常に女性の人気も高いお酒なのです。また、白州18年を超えたものになると、メロンのような果実香とスモーキーさが交互に訪れるような複雑な味わいをさせるお酒に変化し、マニアックな酒飲みの方々にも愛用されるほど味わい深いお酒になります。
白州シリーズが生産される白州蒸留所は、山梨県北杜市白州町にあります。実はこの白州蒸留所はサントリーウイスキー50周年を記念して、1973年に設立されたものなのです。40年の歴史がありますが、実はウイスキー蒸留所としては非常に若い部類に入ります。海外の蒸留所は200年、300年もの歴史があるのが当たり前で、国内ウイスキーでも山崎などは100年ほどの歴史を持っています。ですので、白州は「たった40年」で山崎と双璧をなすウイスキーブランドに成長するほどの力を持っていると言っても良いでしょう。
本来、ウイスキーはその蒸留所に歴史があればあるほど美味しいものが出来上がります。白秋はまだ40年。これから20年、30年経てば、さらに美味しい白州が飲めることでしょう。
現在最も歴史ある白州シリーズ、白州25年が販売されたのは2008年のこと。つい最近です。それもそのはず、白州が生まれたのは今からたった40年前のことですからね。しかしこの白州25年、既に海外のウイスキーコンペティションで金賞を総なめにしているのです。発売された2008年、直ぐにISC2008 金賞受賞し、その後もIWSC2009 金賞 (Best in Class) 受賞、 ISC2010 金賞受賞、IWSC2011 金賞受賞、と安定した成績を残しています。これからさらに醸造が進む白州は、どれほど美味しいウイスキーとなるのでしょうか。