
- 生産国
- イギリス
- 生産地方
- スコットランド ローランド
- 分類
- スコッチウイスキー
- タイプ
- ブレンデッド・ウイスキー
- 主原料
- 大麦 酵母
バランタインと呼ばれるウイスキーは、ウイスキー製造の本家であるイギリスで産まれたウイスキーです。様々なウイスキーの原酒をブレンドし、17年もの歳月を掛けて作り上げられるウイスキーです。味に深い味わいが有るとされ、非常に多くの人に好まれるので、その名は世界中に知れ渡っており、ブレンデッドウイスキーの代表的銘柄であるとさえ言われています。このバランタインウイスキーの特徴として挙げられるのが、様々なウイスキーをブレンドして作り上げたブレンデッドウイスキーとして名高く、主に7つの原酒を組み合わせて作ることから、バランタインの魔法の7柱と呼ばれています。
スコッチウイスキーと言えば、主原料であるモルト(麦芽)を乾燥させる際に使用する、ピートと呼ばれる泥炭を使う事で有名です。このピートを使う事で、スコッチウイスキー独特のピート臭が漂い、味をより奥深いものにします。しかし、このピート臭は人によって受け入れにくいと言う人もおり、ピート臭を抑え、万人向けに飲みやすくブレンドしてあるのも大きな特徴の一つです。
そして、もう一つの特徴として外せないのが、イギリス王室御用達のウイスキーである事が言えます。その為、バランタインのラベルには王室御用達で有る事を証明する紋章が誇り高く描かれているのです。
ブレンデッドウイスキーの代表的銘柄であるバランタインは、創業者であるジョージ・バランタインの名を冠しています。1869年、イギリスのスコットランドの中心的都市であるエディンバラに店舗を構えて酒や食品を販売していたバランタインは、その当時はマイナー的存在であったブレンデッドウイスキーに着目し、以降20年以上の長い年月と苦心の末に、現在のバランタインの原型であるウイスキーの製造に成功させたのです。1895年には、イギリス女王であるヴィクトリア女王より王室御用達の承認を得る事が出来、これによってブレンデッドウイスキーであるバランタインの名声は飛躍的に高まったのです。その後は様々な紆余曲折を経て、1937年にはバランタインの最高傑作とも呼ばれる17年物が誕生したのです。
バランタインの17年物が発売された1937年、当時はブレンデッドウイスキーが珍しかった事も有り、販売する際に他の商品との差別化を図る事が提案されたのです。そこで、バランタインのボトルには、ウイスキー製造の際に必ず用いられるポットスチルと呼ばれる蒸留器の形が採用されたのです。
ブレンデッドウイスキーの代表的銘柄であるバランタインには、この様な多くの歴史と逸話が秘められているのです。